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8 四辻古墳群~14平岩古墳

8 四辻古墳群(よつじこふんぐん)

所在地 赤磐市山陽
時代 古墳時代
調査年 1971年
調査主体 山陽町教育委員会
参考文献 「四辻土壙墓遺跡・四辻古墳群」 1973山陽団地埋蔵文化財発掘調査団

概要

 丘陵尾根上で7基見つかった5世紀代の古墳群です。このうち1号墳は、長径18m、短径16m、高さ2mの円墳で、周溝から埴輪と須恵器が出土しました。木棺墓からは、鉄剣・刀子(とうす)・櫛・勾玉・ガラス玉が出土しました。5号墳は直径15m、高さ1.5mの円墳で、周溝から埴輪と鉄製の紡錘車が出土しました。直刀を伴った粘土床をもつ木棺墓1基と木棺直葬墓1基が発見されました。

 6号墳は直径13m前後の円墳と思われ、長さ2.38m、幅1mの粘土床をもつ木棺墓を検出しました。周辺からは鉄剣と刀子が見つかりました。7号墳は直径15.4m、高さ2.3mの円墳であり、粘土槨1基、木棺墓2基、周溝内で箱式石棺1基と1古墳でさまざまな埋葬施設が見つかりました。木棺墓の1基から鉄斧や刀子が出土しました。

周溝…墳丘の周辺に巡っている、周囲と区画するための溝。
刀子…小形の刀。
紡錘車…糸を紡ぐために用いられた円盤状のおもり。
木棺直葬墓…素掘りの穴の中に直接木棺が納められた墓。
箱式石棺…弥生時代から見られる板石を箱形に組み合わせた棺。

1号墳の遺物出土状況

▲1号墳の遺物出土状況

7号墳から見つかった粘土槨 ▲7号墳から見つかった粘土槨

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9 正崎古墳群(しょうざきこふんぐん)

所在地 赤磐市正崎
時代 古墳時代
調査年 1987~1988年
調査主体 山陽町教育委員会
参考文献 「正崎2号墳」 2004岡山県山陽町教育委員会

概要

 古墳群は標高約50mの丘陵の尾根上で見つかりました。このうち2号墳は直径20×16m、高さ2.5mの円墳であり、5世紀末の築造と考えられています。

 埋葬施設は木棺墓と床面で赤色顔料が認められた土壙墓の2基が見つかりました。木棺墓からは鉄鏃・直刀・鉄剣・鉄鉾・鉄鎌・馬具・甲冑(かっちゅう)・銅鏡・管玉・三環鈴(さんかんれい)といった豊富な副葬品が発見されました。特に、甲冑と三環鈴は貴重な資料です。こうした副葬品から埋葬された人物は、渡来人と関係があるこの地域をまとめていた有力者であったと思われます。

 4号墳は直径13m、高さ1.5mの古墳時代前期の円墳です。この古墳は、調査後に「山陽ふれあい公園」の遊歩道沿いへ移築されました。

鉄鉾…鉄製の両刃の剣に柄をつけられた刺突用の武器。
甲冑…戦いのとき身を守るために着用する武具で、甲(よろい)は胴体、冑(かぶと)は頭部を防護する。
三環鈴…三個の鈴を環でつないだ青銅製品。馬具の一つとも考えられている。
渡来人…古墳時代後期に朝鮮半島などから日本に移住した人々。さまざまな先進技術をもって軍事・政治面で重要な位置を占め、文化の発展にも大きく寄与した。

2号墳の埋葬施設 ▲2号墳の埋葬施設

2号墳の埋葬施設から出土した甲冑・鏡・三環鈴

▲2号墳の埋葬施設から出土した甲冑・鏡・三環鈴

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10 斎富古墳群(さいとみこふんぐん)

所在地 赤磐市斎富
時代 古墳時代
調査年 1991年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 99」 1995岡山県教育委員会

概要

 西に延びる丘陵上に築かれた古墳時代後期の古墳群です。1号墳は直径9m、高さ50㎝の円墳です。棺内から須恵器や刀子・鉄鏃が出土しました。

 2号墳は、全長23mの前方後円墳に似た特異な形態の古墳であり、竪穴式石室1基、箱式石棺2基、横穴式石室1基の合計4基が確認されました。埋葬方法が竪穴式石室から横穴式石室へと変化していく過程を考える上で、この古墳は重要とされます。出土品は須恵器や大刀・鉄鏃・刀子・馬具・鉄斧の鉄器、玉類などの装身具が大量に発見されました。

 5号墳は直径7m、高さ1mの円墳です。棺内から須恵器や玉類が出土しました。

竪穴式石室…古墳の頂部から掘り下げた穴の周囲に板状の石を積み上げた墓室。墓室に棺を納めたあとに天井石をのせて土で覆うため、一度の埋葬しか行われなかった。
横穴式石室…石積みの壁と天井石で造られている横方向に開口した墓室。墓室には通路がつながっており、入口の閉塞石をはずすことで何度も埋葬することが可能であった。

 

古墳群の全景 ▲古墳群の全景

2号墳の横穴式石室の遺物出土状況

▲2号墳の横穴式石室の遺物出土状況

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

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11 岩田古墳群(いわたこふんぐん)

所在地 赤磐市山陽
時代 古墳時代
調査年 1970~1974年
調査主体 山陽町教育委員会
参考文献 「岩田第3・5号墳発掘調査概報」 1971山陽団地埋蔵文化財発掘調査団
「岩田古墳群」 1976岡山県山陽町教育委員会
「岡山県史」第十八巻考古資料 1986岡山県史編纂委員会
「岡山県の考古学」 1987吉川弘文館

概要

 古墳群は、岩田大池から北西の丘陵上で見つかりました。このうち14号墳は、直径30m、高さ約4mをはかる6世紀後半の円墳です。横穴式石室をもち、長さ11.8m、幅2.7m、高さ2.7mの大きさです。現在は復元保存されています。

 この石室内では7基の木棺が納められていたことがわかり、副葬品は、須恵器・土師器・大刀・鉄鏃・馬具・耳輪・玉類と質量ともに豊かでした。

 特に、百済の武寧王(ぶねいおう)(523年没)陵出土の柄頭(つかがしら)と類似した、単竜(たんりゅう)の装飾をもつ環頭大刀(かんとうたち)や白・緑・黄・赤色の斜めにねじられた文様をもつガラス製の雁木玉(がんぎだま)はたいへん貴重な資料です。こうした出土品から埋葬された人物は、大和政権と深く結びついたこの地域の有力者であったと考えられます。

 

※現在保存されている岩田2号墳・14号墳とその周辺を散策するコースはこちら

環頭大刀…柄頭が環状の金属製の装飾を施した大刀。環体内部にも装飾をもつものがある。
柄頭…刀の握り手の先端部分やその部分に装着される金属製の部品。

 

横穴式石室の状況

▲横穴式石室の状況

 

横穴式石室床面の遺物出土状況

▲横穴式石室床面の遺物出土状況

奧壁側の遺物出土状況

▲奧壁側の遺物出土状況

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12 前内池古墳群(まえうちいけこふんぐん)

所在地 赤磐市稗田
時代 古墳時代
調査年 1997~1998年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 174」 2003 岡山県教育委員会

概要

 古墳群は前内池遺跡と同じ丘陵に築かれており、古墳11基と箱式石棺7基が発見されました。丘陵の西方で見つかった竪穴式石室をもつ7号墳からは、破鏡が出土しました。

 丘陵の北側で見つかった方墳の1~4号墳からは、円筒埴輪や「壺を持った右手」を表現した人物埴輪、盾あるいは権威を示す杖である「玉杖(ぎょくじょう)」の形を似せて作ったとされる「石見型埴輪」が出土しました。

 また、それぞれの周溝からは、鉄製の鍬先や紡錘車も見つかっています。埋葬施設からは、直刀や玉類などが検出されました。この他、円墳3基と7世紀中頃の横穴式石室をもつ古墳を2基確認しています。

破鏡…意図的に割って磨き、磨耗した状態でマツリなどに使用された鏡。

 

丘陵の尾根部で見つかった古墳群

▲丘陵の尾根部で見つかった古墳群

古墳群から出土した埴輪 ▲古墳群から出土した埴輪

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

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13 八塚古墳群(やつづかこふんぐん)

所在地 赤磐市山口
時代 古墳時代
調査年 2007年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 218」 2009 岡山県教育委員会

概要

 古墳群は八塚下池の北側に築かれました。このうち1号墳は、直径12mの円墳で、墳丘の上半には石垣状の石積みが巡っていました。横穴式石室をもち、長さ6.5m、幅1.2m、高さ1.8mの大きさです。副葬品は須恵器・土師器や鉄釘・鎹(かすがい)・鉄滓が出土しており、6世紀末頃に造られ、7世紀中葉まで追葬されたと考えられます。

 3号墳は直径約11mの円墳で、墳丘内に二重の石垣状の石積みが巡っていました。横穴式石室をもち、長さ4.3m、幅1.2m、高さ1.4mの大きさです。副葬品は須恵器や大刀・刀子・鉄鏃・馬具が良好な状態で出土しました。6世紀中葉に造られたと考えられますが、現段階では、赤磐周辺地域で最も古い横穴式石室をもつ古墳といえます。

…材木と材木とをつなぎとめるために打ち込まれる両端が曲がった大釘。
鉄滓…砂鉄や鉄鉱石を高温に熱して、鉄の素材を作る時に排出された不純物を含むカス。
追葬…横穴式石室に一度遺体を葬った後に、さらに別の遺体を同じ石室に葬ること。

 

 

1・3号墳(手前)の全景

 ▲1・3号墳(手前)の全景

1号墳の遺物出土状況

▲1号墳の遺物出土状況

3号墳の遺物出土状況

▲3号墳の遺物出土状況

 

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

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14 平岩古墳(ひらいわこふん)

所在地 赤磐市石
時代 古墳時代
調査年 1999~2000年
調査主体 岡山県古代吉備文化財センター
参考文献 「岡山県埋蔵文化財発掘調査報告 199」 2006 岡山県教育委員会

概要

 古墳は丘陵の西斜面に築かれました。大形の横穴式石室をもつ古墳ですが、墳丘の盛土は確認できませんでした。石室は長さ9.1m、最大幅2.1m、最大高2.4m(推定)の大きさです。副葬品は須恵器・鉄鏃・馬具・刀子・釘・耳環・玉類・鉄滓が出土しています。

 なかでも、うろこ状の文様の銀象嵌(ぎんぞうがん)を施した刀装具(柄頭)は、古墳がこの地域の有力者の墓であったことを示しています。

 象嵌を施した刀装具は、県下でも9点しか発見されておらず、たいへん貴重な資料といえます。古墳の築かれた時期は、6世紀末と考えられています。

象嵌…工芸品の装飾技法の一つ。金属・陶磁・木材などの表面に模様を彫って、そのくぼみに金・銀・貝など他の材料をはめ込むもの。
刀装具…刀の装飾に用いる部品・用具。
 

 

横穴式石室の状況

▲横穴式石室の状況

横穴式石室から出土した刀装具 ▲横穴式石室から出土した刀装具

岡山県古代吉備文化財センター写真提供

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