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熊山遺跡(くまやまいせき)

全国唯一の石積遺構

 岡山県南部の最高峰「熊山」一帯の山塊には、33ヵ所に及ぶ石積遺構が所在します。その中でも最大の石積遺構1ヵ所を国指定史跡「熊山遺跡」と呼んでいます。ピラミッドを思わせる、特殊な三段方形の石積遺構です。昭和31年9月27日に国史跡に指定されました。

熊山遺跡全景 ▲熊山遺跡全景

 

 岩盤上に基壇(きだん)を築き、その上に三段の石積を構築していますが、二段目には四方に龕(がん・仏像などを納めた場所)がみられ、三段目の頂部中央には方形の竪穴が設けられています。
 昭和48年度に崩落が進む石積の復旧修理を目的に写真測量が行われ、その規模は下表の通りです。

 東面西面南面北面
基壇 11.714 11.766 11.780 11.890
一段目 7.934 8.000 7.660 7.880
二段目 5.390 5.400 5.400 5.010
三段目 3.300~3.600程度
仏龕 幅約0.7 高さ約0.9 奥行き約0.9
方形竪穴 高さ約2.0

                                                              (単位:m)

 方形竪穴の中には、陶製筒形容器(とうせいつつがたようき)と奈良三彩小壺(ならさんさいこつぼ)が納められていましたが、奈良三彩小壺は現在失われ、陶製筒形容器は現在奈良県天理参考館に収蔵されています。

類似した遺跡

 熊山遺跡の石積遺構に類似した遺構として、奈良県頭塔(ずとう)と大阪府土塔(どとう)が挙げられます。
頭塔は、土を積み上げて塔身を造り、表面を石積と石敷で覆い瓦を葺いた仏塔です。造り替えが一度あり、上層頭塔は7段で総計44ヵ所の仏龕をもっています。塔身の一辺は24.2~24.8m、高さ約8mを測ります。『東大寺要録』・『東大寺別当次第』が記す、767年に東大寺の僧実忠が造った塔とされます。

 土塔は、行基(ぎょうき)が建立したとされる大野寺(おおのじ)境内に築かれた仏塔で、『行基年譜』(平安時代)には奈良時代の727年に起工したとあります。一辺53.1mの平面正方形に復元されており、土を積み上げ、その上に瓦を葺いた13段の塔です。

熊山遺跡は奈良時代の仏塔か

 頭塔と土塔は、その塔身を土で積み上げ、瓦を葺いて構築しており、規模が大きいです。対して熊山遺跡はすべて石積で築かれているなどの違いが認められるものの、出土した陶製筒形容器や奈良三彩小壺、仏龕の存在等から、頭塔や土塔と同様に奈良時代の仏塔と考えるのが適当なようです。

熊山山塊に点在する石積遺構の一つ (経盛山付近) ▲熊山山塊に点在する石積遺構の一つ(経盛山付近)

[熊山遺跡に関する本]

熊山町教育委員会1974『熊山遺跡-岡山県赤磐郡熊山町史跡熊山遺跡緊急調査概報-』
熊山町1994『熊山町史』通史編上巻

 

位置については、文化財マップの熊山遺跡のページをご参照下さい。

熊山遺跡とその周辺を散策するコースはこちら


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